MASTERS AT WORK
今から8年前、リキッドルームのパーティーで、私はLOUIEにお腹にマジックでサインしてもらったことがある。(KENNYはでかくて怖かった。)当時、既に彼らはビックネームだったが、とてもフレンドリーに応じてくれたのが印象的だった。そのサインは消してしまうのがもったいなくて、1週間程風呂に入らなかった。
80年代後半、Todd Terryの仲人によって引き合わされた彼らだったが、その後10年あまりの間に、トップクラスのリミキサ−、プロデュ−サ−としての地位を揺ぎなきものにした。(もともとMasters At Workという名前はTodd Terryのソロプジェクト名で、1988年「Alright、Alright」リリースの際に彼らが譲り受けた。)才能あるサックスプレイヤ−を父に、有名なサルサシンガ−を伯父に持つ(ラテン界の大御所ティト・プエンテ)という恵まれた音楽環境で育ったLOUIEと、ヒップ・ホップやファンク、レゲエに傾向し、ブルックリン界隈でストリートDJとして腕を鳴らしていたKENNY がお互いを必要としコンビを組んだのは、運命的な必然であったといえよう。MAWの他に KENLOU、 NUYORICAN SOUL など数多くのプロジェクト名で活躍しているが、どのトラックも高水準を保っており職人としてのプライドを感じさせる仕上がりとなっている。
LOUIEのDJとしての実力は、度重なる来日で証明済み。NYでも毎週水曜日に「VINYL」にて、「DanceRitual」なるイベントを主宰している。注目はKenny。本場NYストリートシーンで磨いたCool&HipなPlayは、ちょっと他のDJには真似が出来ない世界遺産指定レベル。毎年、イビサやマイアミで行われる「Masters At Work」名義でのパ−ティ-は、業界人やトップDJたちも欠かさずチェックするほどの信頼を獲得している。
SINGLE
・River Ocean / Love & Happiness
・Kenlou / The Bounce
・Kenlou / What A Sensation
・Voices / Voices In My Mind
・Masters At Work feat. India / I Can't Get No Sleep
・Barbara Tucker / Beautiful People
・Barbara Tucker / I Get Lifted
・Barbara Tucker / Stay Together
・Incognito / Always There
・The Brand New Heavies / Sometimes
・The Braxtons / The Boss
・George Benson / Song For My Brother
・Black Magic / Let It Go
・Byron Stingily / Flying High
ALBUM
・Masters At Work / MasterWorks
・Nuyorican Soul
・Truth Production presents MAW Records